なんのために大学に?
- 眩しい大学生活 [5-1](12/01)
- なさけなくて泣いた [5-2](12/01)
- 棚にあげる [5-3](12/01)
- 大学 or not大学 [5-4](12/01)
- なんのために大学に [5-5](12/01)
眩しい大学生活 [5-1]
2007.12.01(14:44)
大学生になってから、長男はタガが外れたように家をあけることが多くなりました(笑)。笑ってる場合じゃない?
いやいやこんなもんだろうとは思ってました。
事前に現役で合格されたお子さんのお母さんの話とかで
「帰ってこんくなるよー」と聞いてたし、
私も自宅通学でしたが同様の状態でしたので(笑)、
ましてや家から通うには遠い大学だし、
(私は自宅から大学まで5分なのに帰らない子になりました。
入った当初は外泊などもってのほか!な厳しい家庭でしたのに。
今なら親は寂しかったろうなあ、親不孝したなあと思えますが。)
ましてやオトコノコだし。
『子どもは親のように育つ』
とか脅されて(?)
私も自分がやったような親不孝を子どもから味あわせられて泣くのだろうな。
どのくらい泣かされるんだろうな。
それは自業自得のことなのでと覚悟してたわりには
反抗ばかりしていた私に比べると
わりあい親に話をしてくれるし、共通の趣味なんかで会話も弾むし、
私のように理不尽に反抗したりわけのわからない不毛な大喧嘩をすることはなかった。
もちろん私は私が育てられたようには子どもを育てまい、と強く思っていたので、
こちらも理不尽な要求をしたことはなかったし、上から威圧をかけるようなことは決してすまいと誓ってました。
私は私の親のようにそんなことできるほど立派な人間になれなかったから
『親の威厳』もなく、『成功の奇跡』もなく、
駄目駄目な経験を話して聞かせ
ただ同じ歩幅で歩こうと努力した
『ちっとも偉くない親』で良かったんだなあ、とか思ってました。
今は携帯メールがあるので便利な世の中です。
帰ってくるとかご飯はいらんとかの連絡はけっこうくれるし、緊急の用事なら伝えることが出来るので、
ドコに泊まろうが(?)
まあいいや。
前期はちゃんと単位とれてたし、ちゃんと学校通って、講義さえ受けているならばいいや。
お昼代と若干の交通費だけは渡してますが遊ぶための小遣いはバイトしてやりくりしてるからいいや。
と思ってました。
寂しさを感じるのも事実ですが。
で、学祭終わって、長男もわりと帰ってくるようになった。
一旦帰ってまた出て行くことも多いのですが(笑)
さきおととい、おととい、昨日とご飯も一緒に食べて、学園祭の話とかいろいろ聞いたり、
自分が大学生の頃のことなんか思い出して当てはめてみたり、
長男のキラキラした青春を眩しく思ってました。
なさけなくて泣いた [5-2]
2007.12.01(15:13)
朝、一限から専門の授業があると聞いていたので長男を起こしました。これが起きない。
揺すっても大きな声出しても起きない。
時間は刻々と過ぎていきます。
授業には間に合わない時間になり、私が仕事に行かねばならない時間が迫ってました。
起こし始めて1時間以上が過ぎた。
手引っ張って起こす、上体を抱える、
「起きて、起きて、起きて!」
一旦は起きるもののまた倒れこんでしまう。
う〜ん最終手段(?)
「来月のお昼代渡してなかったろ?起きたらあげるけんおきて☆
今日打ち上げあるんやろ?」
一万円札をヒラヒラさせた。
まいつき月はじめには昼食代を渡すので、臨時のお小遣いってわけではないのですが、学園祭の準備でいっぱいいっぱいでバイトに入れなかった長男は打ち上げ代も持ってないはず。
さすがにこれなら起きるやろ。
うーん、と寝たまま手を差し出す。
「はいはいはい。起きなやらんよ。はい起き上がって〜〜」
とりあえず何とか上体を起こさせた。
「じゃあお母さん仕事行くけんね。出るときちゃんと鍵閉めてね」
そういって家を出ました。
まったくやれやれです。
遠方の大学に行ってひとり暮らしだったらいったいどういうことになってたかしら?
そうなったら自立心が芽生えてそれなりにしっかりしてくる人も居るでしょうが、
私の大学時代、起きれなくて結局留年結局退学していったひとをたくさん見ています。
いやひとごとでなく、私自身も留年こそしてませんが近いものがあったので、
そういう話もたくさん話して聞かせてました。
九大は出席にも厳しくて、8割5分以上の出席がないひとは単位もらえない、なんて話も聞いてたので
「授業だけはちゃんと出席せなよ」
しつこく念を押してました。
年末が近づいて仕事先は忙しかった。
忙しくて殺気立つ店内で、ちょっと嫌な思いをしました。
昨日よりは早く終わることができたけど、このマイナスの感情を家に持ち帰りたくなくて、気晴らしにレンタル屋さんに寄って長居して、それから買い物して帰った。
家までの帰路に思いっきり時間をかけたわけです。
今日は次男とふたりなのでちょっと贅沢しちゃおうとお刺身買って、控えたいけど辞められないアイス買って、
帰る頃には気持ちも晴れて、明日も笑顔で一緒に仕事できる気持ちになってました。
鍵穴に鍵を入れたら違和感。
開いてる?
長男のヤツ、あれだけ念を押したのに、鍵かけ忘れて行っちゃった?
部屋に入ったら
・・・長男が寝てた。
あまりの事態に呆然と立ち尽くす私。
「・・・なんで?なんで居ると?」
「ちょっと起きなさい!いったいどうなっとるん?」
自然声も荒くなる。
目を覚ました長男は
なにがどうなっているか判っていない。
「どうして居るん?」
「・・・ねとった・・・。」
まだうつろな顔で長男。
楽しいって言ってた大事な専門の授業丸ごとサボっちゃったんだ。
そう思った瞬間に涙がポロポロポロポロ。
泣いたのは長男ではありません。もちろん私です。
棚にあげる [5-3]
2007.12.01(16:36)
([5-2]からの続きです)あまりのことに驚いてか、悲しかったのか、いったん出てしまった涙はとまりません。
その場で感情をぶつけてはイカンと洗面所に移動して着替えながら嗚咽。
5分もその場でしゃがみこんでポロポロ。
台所で買ったもの冷蔵庫に入れながら嗚咽。
いつまでもいつまでも涙が止まらない。
いたたまれなくなった長男が
「昨日と一昨日あんまり寝てないっちゃん」
言い訳を聞いて私の口からぐっと飲み込んでいた言葉が爆発した。
最近一般教養の講義ですが家に帰って一限寝過ごしてサボったということがなんかいか続いていたんです。
「働きよったらね、そんな言い訳できんとよ」
「よっぽど高熱で動けないとかじゃない限り、お母さんでも仕事休まんで行きよるとよ。寝てなくても行かないかんとよ」
「連絡もナシに休むなんてありえんとよ」
「これじゃ友達の家に泊まってる時だって、ちゃんと授業に行っとるかわからんやない」
「あんたにお小遣いあげるために一生懸命働きよるのに、あんたは夜更かしして寝てないけんって授業サボって寝とるんね?」
先に書いたとおり私自身大学時代に授業をサボって寝てたことなんて数え切れないぐらいあります。
単位が危ないぐらいサボってた。
そんなことなんとも思わないぐらいの劣等生でした。
自分がそうだったから、あなたはそうなってほしくないという理由でここまで言うのではありません。
出欠だけで単位が決まるわけでもないので、一回や二回サボったって、問題になるとは言えないのも判ってます。
それでも自分を棚にあげてここまで言うのにはワケがあります。
大学 or not大学 [5-4]
2007.12.01(17:04)
([5-3]からの続きです)長男の浪人時の最終的な選択肢は
家から通える国立大学へ行くか、大学を諦めて働くか
だったんです。
唯一滑り止めとして受験して合格した同志社は、現実問題として考えたときにどうしても通わせてあげるわけにはいかず、目の前の入学金さえ払えず辞退しました。
(どうして同志社だったのかはいずれ書きます)
地元の私立には本人が行きたくないと言い、受験さえしませんでした。
今年は絶対受かるから、滑り止めは受けんでいい
長男は頭からそのつもりでした。
「一浪しても九大受からんのなら、
自分はそれだけのもんやけん。
そしたら大学まで行って勉強はせんでいい。」
大学受験についてじっくり話をしたときに、長男はこう言いました。
同志社を辞退した時点で、落ちたら行く大学はなくなりました。
家から出して遠方に住ませてあげられる余裕もなく、
国立大学に合格できた場合には奨学金を借りることにし、
万が一落ちた場合には働く、という本人の希望のもと、
九大だけを選択した、
文字通り国立一本の受験でした。
なんのために大学に [5-5]
2007.12.01(17:56)
([5-4]からの続きです)そこまで真剣に考ええて、そこまでの覚悟をもって受験した大学を
寝過ごしたといって簡単にサボるなんて・・・。
もし落ちていたらば今頃は社会人として働いていたかもしれないんです。
それを考えたら長男は人一倍大学生活を過ごさないといけないと思うんです。
いろんな感情がぐちゃぐちゃになって
私は涙が止まりませんでした。
正直に言うと、今日の仕事でイヤなことがなかったら、ここまで感情が爆発することもなかったのかもしれません。
私が疲れていたから「バカチンがー!」で済むはずだったささいなことをここまで大げさにしちゃったんでしょう。
寝過ごしたことを知って一番へこんでいるのは当の長男本人でしょう。
責めちゃいけなかったのかもしれない。
後で寝てないのは遊んでたわけじゃなく中間試験の勉強してたからだというのは判りましたが
やっぱりそれでも
専門の講義をサボった理由にはなりません。
「いまからじゃ今日の授業ぜんぜん間に合わんの?」
こう言われてほっとしたように長男は出かける準備をはじめました。
でも間に合うわけはないのはわかってるんです。
黙って送りだそうと思いましたが、やっぱりかわいそうになってもうひとこと。
「授業は出らんのに打ち上げだけ参加しに行くとね?」
「・・・授業の最後だけ顔だして打ち上げ行かんで帰ってくるよ」
「打ち上げは出ていいよ。あんたは学祭頑張ったんやろ?頑張った締めくくりなんやけん楽しんでくればいい。
そのかわりこれからのこと自分でしっかりよく考えて。
すべて完璧にこなせとかいいよるわけじゃない。そんなん無理やし、サボっていい状況なら構わない。
めいっぱい遊んで構わんのよ。
でも自分が望んで取った専門の授業で行くつもりやったのに寝過ごしてサボるぐらいなら大学行ってもらわんでいいけん。」
「わかった」
そう返事して長男は出ていきました。
次はいつ帰ってくるか判りません。
帰ってきても、それに対しての答えが聞けるかどうかも判らない。
でももういちど自分の頭で、
なんのために大学に行ったのかを考えてくれたら。
馬鹿な親がどれだけあなたの自立を願っているか。
そんな思いで長々と書きました。
1から5まで読んでくださったかたがいらっしゃったらありがとうございます。
さて心の中は整理したので部屋の片付けも頑張るぞ!
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